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「いなり、こんこん、恋いろは。」第1話感想 [アニメ]

いなり、こんこん、恋いろは。
 原作コミックスの1・2巻が一気に出た頃に表紙買いでたまたま買って気に入って、ある時期「いなり、こんこん」で検索して訪問される方が急に増えてなんだろうと思ったらアニメ化が決定したという事を知って以来、放送を楽しみにしてた「恋いろは。」が遂に始まりました!今期のアニメの中でいちばん楽しみにしていた作品がいちばん最後になって放送開始とかなんという焦らし!
 まぁ、それはともかく…。

 まず最初にオープニングという今となっては古典的な作りがある意味嬉しい。そしてオープニング主題歌がイイ!May'nというのが最初は意外でしたが、聴くほどにこれはアリだという感じになってきて、そしてなによりオープニングの映像と意外と合ってる。kz(livetune)ならではのメロディアスで疾走感のあるサウンドとMay'nの歌声が賭け合わさって素晴らしいの一言です。
 そして何と音楽が妹尾武さん!妹尾さんがアニメ劇伴を手がけられるのは「ARIA」以来でしょうか?冒頭から本当に作品にぴったりの素敵な音楽の連続で感動ですよ。サントラCDが出たら確実に買うね。絵も綺麗だし音楽もホント素晴らしい。

いなり、初恋、初変化。
 冒頭、幼い頃の にこにー いなりの可愛らしいカットから一転、慌てる現在のいなりへのつなぎがテンポ良く楽しい。このままでは遅刻と神社を通る近道へ。と、そこで小川に落ちそうになっている子犬(子狐)を見つけます。ここで全く躊躇うことなく「えらいこっちゃ」と助けに行くあたりに、いなりの優しさが感じて取れますね。
 しかし、助けるつもりが逆に自分が小川に落ちてしまうというドジッ子ぶりを発揮。チャイムの音も聞こえてきて遅刻確定です。遅刻したって別に死なないし、アホだから風邪引かないし、と言い聞かせるのも、やさしい気遣いではありませんか。

 さて、そんなこんなで体育の時間。憧れの丹波橋くんの姿にときめくいなり。毎朝早くから練習している丹波橋くんの姿を見て、応援したいと神社でお守りに願掛け。「…って彼女かよォ!」というコメディタッチへの振り幅が面白い。

■「なんで言えへんのかなぁ…」
 さて、ひょんなことから丹波橋くんにバスケを教わることになったいなり。気持ちを伝えるチャンスだったのですが、言えずじまい。あげく、渡されたボールをうまく受け取れずバランスを崩してしまい、はずみで丹波橋くんのズボンを脱がしてしまいます…。
 あまりの自分のどんくささに嫌気が差していじけてしまういなりですが、三条さんの励ましもあって立ち直ります。
 学校に戻ってきちんと謝って仲直りしようとするものの、丹波橋くんには避けられっぱなし。そんな時、墨染さんと丹波橋くんが仲良く会話している場面を目撃してしまいます。私なんかとは大違いで、かわいい墨染さん…。きっと丹波橋くんは…墨染さんのことが…。あぁ神様!

 …と、その時。辺りは不思議な気配に包まれ、二匹の狐が現れます。狐に導かれるように奥へ奥へと向かった先には不思議な祠。光に包まれたかと思ったら、そこには美しい女性の姿が。
 「私は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」
 なんと彼女は神様!そして、子狐を助けたお礼がしたいと言います。幼い頃からこの神社を愛してくれた特別な存在であるいなりの心の悲鳴を聞いて、だから今度は私が助けてあげたいと。
 その言葉にいなりは願いを口にします。特別な存在…、丹波橋くんの特別な存在になりたい。丹波橋くんにとって特別な…墨染さん(のような女性)になりたい!…と。
 瞬間、光に包まれて、気がつけば夜の境内。あれは何だったのでしょう。ひとまず帰ろうと帰路につき、ふとガラスに映った自分の姿を見ると…なんとそこに映っていたのは墨染さん!本当に墨染さんになってしまいました!
いなり、初恋、初変化。
 その頃、夜になっても帰ってこないいなりを皆心配しています。丹波橋くんも三条さんたちから事情を聞かされます。一方、墨染さんの姿になったいなりはおなかを空かせてヘロヘロ。ナンパを振り切って逃げたところで、偶然いなりを探していた丹波橋くんと出会います。

■本人の前で言えない気持ち。本人の前なのに言えない気持ち。
 ひとまず丹波橋くんに天丼を奢って貰って空腹を満たすいなり。でも、自分は行方不明扱いになっているし、このままの姿では戻るに戻れません。そんな中、丹波橋くんが墨染さん(の姿のいなり)に本心を語ります。
 「ぼくのせいや」…本当は怒ってなかったのに、女の子に見られたのが恥ずかしくて、ムキになって避けたりしたせいで。…いなり本人の前では言ってくれなかった丹波橋くんの本心を、墨染さんの姿だからこそ聞けてしまう(聞いてしまう)皮肉。
 そしてまた、墨染さんの姿になれば何だって言えると、本気でそう思ったはずなのに、せっかくその願いが叶ったはずなのに何も言えない。姿が変わったからといって中身も変わるわけではない。そして何より、このままでは“いなり”としての気持ちを伝えられない…。
 このもどかしさ、切なさ、そして優しさ、温もりこそが、「恋いろは。」という作品の大きな魅力。

 願い事を無かったことにして貰って、元の姿に戻らないと。
 遣いの狐を見つけて再び宇迦様の元を訪れますが…。
 そこには乙女ゲーに夢中になっている宇迦様が…。
 ………さ、さすがは日本の神様です!(違)

 しかし、残念ながら願いの取り消しはできないと言われます。一人の人間の願いだけを短期間に何度も叶えるわけにはいかないのだそう…。落ち込むいなりに、宇迦様は自分の神通力の一部、変化の力をいなりに分け与えます。これでいなりは自らの力で姿を変えられるようになり、無事元の姿へ。
いなり、初恋、初変化。
 そして、宇迦様は神の力を宿したいなりに、いなりが助けた子狐のコンを使い魔として遣わします。コンちゃんかわええええ。
 さて、これでひとまず一件落着。嬉しそうに帰路につくいなりの様子といい、素敵な劇伴といい、ほんとうに一件落着という感じのシーンで思わず顔が綻んでしまいます。
 翌日。今日はちゃんと丹波橋くんに謝ってお守りも…。ところが、丹波橋くんはお休み。何かあったのでしょうか。次回へ続く。

 いやあ、面白かった~。
 絵は綺麗だし音楽も素敵だし、坂本真綾のエンディングも素晴らしい!

 感動のシーンからコメディタッチ、コメディタッチから切ないシーン、といった緩急も見事で、とてもテンポ良く綺麗にまとまった楽しい第1話でした。無断で神通力を分け与えるという禁を犯してしまった宇迦様、疲れた様子も気がかりですね。さてさて、どうなる次回。

 神様モノとしての独自の世界観の和風ファンタジー。人間と神様の交流。変身の力(神通力)を得た少女のいわゆる魔法少女モノ。淡く切ない友情と恋の物語。そして、ちょっぴり残念な神様の宇迦様をはじめとした魅力的なキャラクター達。これらが絶妙に絡み合って織りなす楽しさと温もりに満ちたストーリーがこの作品の大きな魅力なので、ぜひアニメも期待したいところです!

 伏見稲荷大社をはじめ、京都府・市もバックアップしているというだけあって、舞台となる伏見稲荷の描写も見事でした。神社が公式に協力しているアニメは良作の法則!

 あと、Web限定で公開されている次回予告が可愛い(笑)

 トロステの居酒屋パートを思い出す。

 いなり、こんこん、恋いろは。(公式Webサイト)

いなり、こんこん、恋いろは。

 KADOKAWAのkindle版書籍が70%OFFセール中(2014年1月現在)と超お買い得なのでこの機会にぜひ!
 いなり、こんこん、恋いろは。(1) (角川コミックス・エース)(Amazon/kindle版)



 …それにしても、BS11夜中の3時とか遅すぎるよ!w

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