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そのライブには魔法がかかっていた [音楽]

μ’s 3rd Anniversary LoveLive!
 μ’s 3rd Anniversary LoveLive! のBlu-rayを観ました。あの日の感動が甦る素晴らしい映像作品で、ファンならばマストバイですし、μ’sのライブがどんなものか観てみるかという気持ちで買っても決して損はしないと思います。
 みんなも穴が開くくらい観よう!(穴開いてるけどネ!w)

 いやぁホント、改めて見ても素晴らしいし感動する。最初の「僕らは今のなかで」から早くも少しウルッときてしまいましたし(笑)、Disc2ではあっけなく涙腺崩壊ですよ。
 感想自体は6月にライブビューイングを観たときの繰り返しになるんですけど、ダンスだけでなく衣装まで同じな「僕らのLIVE 君とのLIFE」や「START:DASH!!」のシンクロ度合いはハンパないですね。
 あと、改めてじっくり観ても「輝夜の城で踊りたい」や「WILD STARS」のダンスパフォーマンスの凄さ、「No brand girls」の全力感には圧倒されますし、本編ラストの「Snow halation」はさすがの完成度。
 そしてアンコール。9人の「START:DASH!!」。この時点で既に泣きそうで半ば涙声で歌うナンジョルノがカワイイ。
 そこから感動のMCを経て、「きっと青春が聞こえる」からのラストの奇跡の大合唱。基本客席の声は現地の感覚よりも控えめにしか聞こえないライブBDで、それでも聞き取れるくらいバッチリ入ってましたね。いやもうホントにね、ライブビューイングだったんですけど、まさに大合唱だったんですよ。ホント凄かった。

 ステージパフォーマンスの素晴らしさは言うまでも無くアニメ・声優系ユニットとしてはその常識を越えたトップクラスのものですし、そんなパフォーマンスを彩る照明などのステージ演出も素晴らしい。
 そしてなにより、カメラーワークと編集の見事さも特筆に値するレベル。
 μ’sのライブの魅力である鮮やかなフォーメーションと躍動感あるダンスを見事にカメラに納め、キャストの表情を絶妙なタイミングでアップで捉え、時に躍動感あるカメラワークを魅せる。ここでここをアップ!このアングル!というツボをバッチリ押さえているし、微妙にフォーカスをずらした所からすこしずつピントが合っていくカメラワークとかも素晴らしい。あと、最後の最後、「僕らは今のなかで(Finale)」を1コーラス歌い終えたところでナンジョルノのアップになるのですが、そこで(俯いて堪えていた顔を上げて微笑んだ瞬間)キラリと涙がこぼれ落ちるのが本当に美しく感動的でした。その様子をバッチリ捉えたカメラと、そのカットを入れた編集はグッジョブです!
 ここまで凝ったカメラワーク&編集のライブビデオって、そうそう無いと思いますよ。
 …ライブビューイングでみた絶妙なローアングルが控えめだったのは微妙に残念ですが(笑)

 ホントに素晴らしいライブBlu-rayだったのですが、まぁ強いて要望を挙げるとすれば、First LoveLive! のときの感想と同様に、衣装チェンジ中のミニドラマ映像を客席の反応込みで順番通り本編映像の中に含めて欲しかったという点と、輝夜からの衣装チェンジ中のプチMCがカットになっているのが少し残念、ということくらいでしょうか。衣装チェンジやアンコールなどの待ち時間部分はカットという編集方針だとは思うのですが、すぐ次の場面に切り替わってしまうので微妙にダイジェスト感が出てしまうんですよね。あの「間」もライブ感の一部だと思うので、あまり削らないで欲しいかな。
 でもホント、そこくらいです。あとはまぁ、できれば本編とアンコールをDisc1枚で収めて欲しいかなというくらいで、基本的に大満足。

 さて、折角なので3rdライブについてもう少しダラダラと語ってみたいと思います。

■2D+3Dの世界
μ’s 3rd Anniversary LoveLive!
 ラブライブ!の魅力として語られるものに、「2Dと3Dのハイブリッド」「2D+3D」といった要素があります。いやそれはアニメPVの話だろ……ではなく、これ、リアルライブでも当てはまるんです。
 ステージにスクリーンを設けたライブコンサートでは、会場のカメラで捉えた映像がステージのスクリーンに大写しにされる、というのがごく当たり前の光景だというのはお馴染みでしょう。アニメやゲームの企画ライブイベントなら、アニメの映像やゲーム画面が映し出されたりもするかもしれません。ラブライブ!のライブコンサートでも勿論そうなのですが、ひとつ他とは異なる点があります。
 それは、映し出される映像にシングルやアニメ本編に登場したアニメーションPVのダンス映像が含まれること。そして、その映像をそっくりそのままキャストが再現してステージで歌って踊っていることです。その余りに見事なシンクロぶりに、スクリーンに映っているアニメーション映像が一瞬ステージ上のリアルライブの映像のように錯覚してしまうかのような感覚に襲われます。この感覚は、ちょっと他のライブでは味わえないモノですよね。

2Dと3Dの混合
 4thシングルPVのワンシーン。後ろの巨大モニタに映っている映像は手描きのアニメーションで、手前で踊っているキャラクターは3DCG。CGキャラのアップを撮影した映像が手描きの絵というこの感覚に近いものがある。

■ステージ上に再現されるアニメの世界
 ステージ上でテレビアニメの物語が再現されていく様子は、ライブコンサートというよりある種のエンタテインメントショウと言った方がふさわしいかもしれません。
 もちろん、こういった試みは「マクロスF」などでも行われてきましたし、自分も実際にその素晴らしいライブを体験していますが、3rd Anniversary LoveLive! は、それとはまた違う次元に達していた感じがします(2.5次元アイドルライブのひとつの理想型を極めたと言っても過言では無いかもしれません)。
 そしてそれは、2次元と3次元どちらのμ’sも同じμ’sであり、アニメーションPVを完全再現し、アニメの世界をステージ上に再現していくμ’sのライブだからこその独特の体験のように思います。

■さらに洗練されたステージパフォーマンス
 これまで幾度か披露してきたダンスに関してはますます磨きがかかると共に、「輝夜」や「WILD STARS」の様に更に進化したパフォーマンスも魅せてくれました。
 また、9人曲から次の9人曲へのつなぎ方も進化。曲によってセンターや初期フォーメーションが異なるので、従来だと一曲終わって暗転の間に一旦フォーメーションを組み直してから次の曲…という感じだったのが、今回のライブでは曲の終わりから次の曲のイントロの間に振り付けや演出の一部的にフォーメーションをスムーズに組み直すように工夫されたりしていて、ショウとしての完成度を高めていました。

■First LoveLive!の再来
 最後のMCの冒頭で NEXT Project の続報を発表するくだりは、改めて見るとあのμ’s First LoveLive! でのアニメ化発表の再現のように思えます(段取りがよく似ている)。
 First LoveLive! でアニメ化を発表したあのMCの再現でアニメ2期を発表する。TVアニメ3話でラブライブ!の初期プロローグを再現し、最終話で新たなプロローグを掲げたアニメの構造のメタ的な再現のようでもあります。

■30分を越える想い
 Disc2のライブ映像の半分以上は最後のMCです。
 MCパートだけで40分越え。9人それぞれのコメントの部分だけでも30分に達します。1回のMCパートがこれほど長いというのもそうそう無いでしょう。メンバー一人一人の口から語られる熱い想いと感謝の気持ち。そして涙。静かに聴き入り、時に暖かいエールを送る観客も素晴らしい。
 MCパートの出だしでナンジョルノが泣き崩れる場面など、要所要所でしっかりフォローを入れるそらまるの進行能力の高さや、普段の芸人気質でおちゃらけた調子からサラッとカッコいい一言で決めるシカコの頼れる姉御感も見所。にこりんぱなの3人は総じてトーク力が高い。
 New Year LoveLive!以降、まとめ役ポジションでのトークを担うえみつんの、安定の泣きつんっぷりながら役割を果たす姿も素晴らしいし、年長者であり経験豊富な者としてのナンジョルノの影の支え役としての立ち位置も見事です。

■それは魔法の言葉だった
μ’s 3rd Anniversary LoveLive!
 今回のライブの感動の頂点といえばやはり、ラスト。Blu-rayのメニュー上では「僕らは今のなかで(Finale)」でしょう。本来のセットリストには無かった、特別な一曲。
 そもそも、ライブライブ!のライブは観客も(PPPHなどのいわゆるコールだけではなく)歌詞のフレーズを一緒に歌って盛り上がることが多い傾向があります。それは公演中に限らず、例えばNew Year LoveLive! 2013のときも、そして今回の3rd Anniversary LoveLive!でもそうでしたが、開演前のオケでさえ観客が自然発生的にコールを返したり歌詞のフレーズを歌ったりするということにも現れています。
 まずはそんな下地があった。
 …そこに加えて、です。
 アンコール最終曲「きっと青春が聞こえる」を歌う前にまずこう呼びかけられます。
 「みなさんといっしょに歌いたいと思います」…と。
 そして、みんなで叫んだ「μ’sミュージックスタート!」。
 さらに、曲の終盤の間奏での呼びかけ。
 「みんなもいっしょに歌ってー!」「いくよーっ!」「せーのっ!」
 …この瞬間、この言葉で、みんな魔法にかかったんですよ。
 それはもちろん「きっと青春が聞こえる」をみんなもいっしょに歌ってね、という意味だったのですが、あまりに楽しくて嬉しくて、その魔法は曲が終わっても解けなかった。
 だから、最後、「僕らは今のなかで」のオケが流れ出したときに、当たり前の様に歌い始めた。
 だって、みんなでいっしょに歌う魔法にかかっていたのだから。
 いやもう、恥ずかしい台詞禁止と言われそうな感じですがw…でも実際、みんなそんな感覚だったでしょ。
 楽しくて嬉しくてこの感謝の気持ちを届けたくて、そしたら「僕らは今のなかで」が流れてくるモノだから、そりゃもう歌うしかないでしょ!
 いやぁ、いいライブだった。

■ありがとうからはじめよう
 とにかくこのライブ「ありがとう」という気持ちと言葉で溢れている
 そこが何より素晴らしいね。


ラブライブ!μ’s 3rd Anniversary LoveLive! Blu-ray

ラブライブ!μ’s 3rd Anniversary LoveLive! Blu-ray

  • 出版社/メーカー: ランティス
  • メディア: Blu-ray



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