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ラブライブ!13話Bパートの時間軸を整理してみた [アニメ]

 TVアニメ「ラブライブ!」第13話Bパートの時間圧縮演出が凄いなと思ったので、時間軸を整理してチャートにまとめてみました。時刻は7:50、7:52以外は推測。
 場面スチルの左上の数字が実際に本編映像で出てきた順番です。
「ラブライブ!」第13話Bパートの時間軸(Rev.2)
 (クリックで拡大
 こうして見てみるとかなり大胆に時間軸が組み替えられているのが判りますね。

 特に、「だって可能性感じたんだ、そうだススメ」と海未が歌い出し「後悔したくない目の前に」と穂乃果が続け、空港のことりが「僕らの道がある」と続けているこの場面は、時間軸を飛び越えたカットバック、クロスカッティングになっています。

 この超絶技巧な時間圧縮によって、ドラマチックさが引き立つと共にあたかも一瞬で穂乃果がことりのもとに駆けつけたかのような印象を与える演出になり、スピード感やことりをグッと引き留めるシーンがより印象的で力強いものになっています。マジすげぇ…。
 正しい時間軸の視点で見てみると、ことりが「僕らの道がある…」と呟いた後、隣に座ってる人が席を立ち、ことりも立ち、そこに穂乃果が来たわけで、そう考えるとものすごいタイミングだし、ことりはホント感極まったと思います。

 ライブ中のシーンも時間が巧みに入れ替わっているんですよね。わかりやすいのは歌の途中で歌い終えたときのMCが挿入されているところですが、他にも、ランキングの画面やA-RISEがパソコンの動画(ライブ配信か投稿動画かは判りませんが)を見ているシーンもこのライブシーンとは別の時間軸の(おそらくライブより後の)出来事です。

 ちなみに、ことりとことりママは品川経由で羽田国際線ターミナルまで行ったというのは本編映像からも判ります。一方穂乃果の移動手段は推測するしかなく、浜松町からモノレール経由…というルートも考えられるのですが、穂乃果の性格的に乗り換えの手間が少ない方を選んだかなと(笑)。あと、海未ちゃんは穂乃果が飛び出していった後でことりちゃんの制服を準備している…と妄想。急げば間に合う的な描写から全体のスケジュールもタイトで、ライブ開演が9時台なのは急いで戻ってきたっぽい描写からギリギリな時間帯を想定して。あと、早朝スタートな点はいつも朝練やってた時間帯だし、ということで。…まぁなんだ、(時刻を表示しない本作には珍しく7:50という時刻が映っていたのでそこを基準にしたまでで)こまけぇ事は気にスンナ!w(おまいう)


■追記:文章でBパートの流れをまとめるとこんな感じ。
1.飛行機と屋上展望デッキに佇むことりで渡航直前をシンプルに印象づける。
2.すこし時間を遡り駅での見送りシーン。ママは予感めいたものがあった?
3.さらに時間は遡り、早朝の講堂。海未と穂乃果の対話。
4.「ススメ→トゥモロウ」歌唱のことりパートで未来へジャンプ。
5.再び朝の講堂の時間に戻り、穂乃果スタート。
6.さっき見せたことり歌唱シーンの直後までジャンプ。
7.穂乃果到着。ことりを引き留め連れ戻す。
8.学校に戻ってライブ!

これによってもたらされている効果。
・時間軸通りに講堂から始まるのではなく、空港と見送りの場面から描くことで渡航当日という状況を先に説明(ことりが家から出発するシーンからやっても間延びするし画的に面白くない)。
・歌のフレーズを3人で続けることで離れていても通じ合っているような感動を与える。
・講堂の穂乃果たちと空港で歌を口ずさむことりを繋げて見せることで講堂の穂乃果たちと空港のことりがあたかも同じ時間に居る(同時刻の出来事の)ように錯覚させる。
・講堂を飛び出した穂乃果の移動シーンをばっさり省略。更に、歌を口ずさんだシーンと同じことりのカットに繋ぎ、そこへすぐさま穂乃果が到着することで、あたかも一瞬で穂乃果が空港に着いたかのように錯覚させる。
・ことりの感覚では、歌を口ずさんで席を立った直後に穂乃果が駆けつけて引き留めてくれている。
・視聴者の感覚では、穂乃果「私のワガママのためなら時間だって空間だって越えてみせるよ!」みたいな感じになっている。
・キマシタワー(笑)

…どうよ。

LL13timeline.jpg
 (クリックで拡大

 やたら長文で暑苦しい(笑)13話の感想はこちら


■ちょっと追記:
 こんな記事書いといて言うのもナンですけど、これ、正しいとは限らないし、そもそもこんなこと気にしなくて全然オッケーだと思うんです(ストーリーや演出上で時刻そのものにはたいして意味は無い)。よくよく考えてみたらすごく面白かったので、ちょっと並び順を整理してみて、ついでに電車の時刻とか調べてみて整合性を考えて楽しんで、なにかこう、楽しい視点を提供できたらなって。どう?こうやって解釈してみるのも面白いでしょ…っていう。
 7:50という時刻が意図したモノか適当に描いただけかは定かではありませんが、基本的にこの場面は時間の正しさがどうこうよりも演出効果の方に意味があると思うんです。
 瞬間移動って感じる人も居ると思うし、そもそも不自然にすら感じない人も居ると思う(実は、むしろ自分は不自然に感じなかった方寄りだったりします。で、ちょっと遅れて、あ、なるほど!すげー!面白い!って)。勢いやノリを重視し、リアルで正しいことより、理屈抜きなアニメ的嘘や荒唐無稽な面白さを取る。そこもまたこの作品の魅力でもあります。


 ■追記:TGS2013で東京に行ったついでに検証してきました(笑)

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