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「ラブライブ!」第8話感想 [アニメ]

 #08「やりたいことは」
#08「やりたいことは」
 前回のラ……あれ?

 今回はお馴染みのあらすじ紹介は無しで本編開始。衝撃の前回からの続き、ということもありますが、いつもとは違う特別な回であることも伺わせます。

 今回に関しては視聴するまで感想等は極力読まないことを強くおすすめします。

 「来年より生徒募集を止め廃校とします」という理事長の言葉に、居ても経っても居られず理事長室に飛び込む穂乃果。「今の話本当ですか!」と問いますが、どうやら本当のようです。あと1週間、あと二日で何とかするから待って欲しいと取り乱し気味の穂乃果でしたが、正確には「オープンキャンパスの反応次第では」ということらしく一安心…とも言ってはいられません。オープンキャンパスは2週間後ですし、結果が悪かったら本当に決まってしまう。とにもかくにも、なんとかしなくては…。
 この場面、海未ちゃんの回想から(の様にみせかけて)理事長室から出て行く絵里が過去の自分や自分の可能性や夢を閉じ込めるかのような演出になっていたところも見所でしょうか。そして、「どうするつもり?」と問う希が掲げたタロットカードは星のカードの逆位置…。

#08「やりたいことは」
 さて、とにかくオープンキャンパスでなんとか学校をアピールしなくてはいけません。穂乃果達はライブを、生徒会も独自に何か良い案が無いかと模索します。入学希望者を増やすためには歴史だけでなく楽しいこともアピールしてはどうか。スクールアイドルは?アルパカは?…アルパカにダメ出しで茶色アルパカに唾をかけられる絵里…。

 穂乃果達もダンスの練習に熱が入りますが、どうにも海未ちゃんは納得がいかない様子。まだ足りない、今のままでは感動できない。絵里のバレエダンスの才能を知っている海未ちゃんは絵里からダンスを教わることを提案しますが、メンバーそれぞれに不安もある様子。そんな空気の中、ダンスが上手い人が近くに居て、もっと上手くなりたいのだから「頼むだけ頼んでみようよ」と行動を起こす方向に持って行く穂乃果はさすがリーダーの風格です。さりげなくフォローをいれることりちゃんも見事。
#08「やりたいことは」
 穂乃果達がそんなこんなの電話会議を行っている一方で、絵里は実際にアピールする対象でもある中学生の妹たちを前に模擬プレゼン…なのですが、亜里沙ちゃんはどこか不満顔。穂乃果の妹の雪穂に至っては居眠りです…。
 「遠慮無く何でも言って」という絵里に「あまり面白くなかった」とズバリ答えた亜里沙ちゃんは、絵里に問いかけます。

 「これがお姉ちゃんのやりたいこと?」

 絵里はこう…廃校阻止!学校存続!で頭がいっぱいになってしまっている。何のために廃校を阻止したいのか、何のために学校を存続させたいのか。どうしたいのか、なにがやりたいのか。そこが抜け落ちている感じなんですよね。

 後日、そんな絵里の元に穂乃果達がダンスの指導を仰ぎに来ます。とりあえず、活動は理解できないが人気はあるようなので、ということで引き受けてもらえることに。
 ただ、この時点での絵里は、穂乃果の熱意に押されて…というわけでは無く、人気があるようなら一役…というわけでも無く、たぶん、どうせ音を上げるだろう諦めるだろう、という気持ちが片隅にある感じです。ともあれ、一歩前進。


 Bパート
#08「やりたいことは」
 楽しげに、軽やかにバレエを踊る幼き日の絵里の姿。ところが、それはどうやら何かのオーディションだったようで、残念ながら絵里は選ばれなかった様子。そこへ、「大丈夫、オーディションなんて気にしなくていいわ」と祖母の言葉(声は平野文さん!豪華すぎる…)。悔し涙の幼い絵里。
 絵里は踊るのが大好きなんだけど、オーディションに受かるという期待に応えられなかった、あるいは成果を出せなかったことに責任のようなものを感じすぎている。それに対する祖母の優しい言葉、という感じでしょうか。スクールアイドルを素人同然ときつく言ってのけるのもこのあたりの体験からきているのかな?

 さて、屋上では絵里指導での特訓開始です。絵里曰く、基礎がそもそもできていないということで(運動神経抜群の割に体はガチガチな凛ちゃんのガクガクブルブルな様子が可笑しかった)、柔軟体操やらバランストレーニングやら筋力トレーニングやらの徹底した指導にみんなヘトヘト。今日はここまでと切り上げる絵里に険悪なムードと思いきや、「ありがとうございました!明日もよろしくお願いします!」と一礼する穂乃果達にちょっと驚きを感じた様子。なんだかんだで真剣に取り組むところが偉いですね。
#08「やりたいことは」
 夜の絢瀬家。一緒にμ’sの曲を聴く絢瀬姉妹の画が、そしてμ’sの魅力を語る亜里沙が美しすぎる…。なんという美人姉妹…。


 翌日。前日のハードトレーニングにも関わらずやる気満々の穂乃果たち。
 「辛くないの…」という絵里の問いに、「やりたいからです!」とキッパリ答える穂乃果。そんなまっすぐな姿で見つめられることに耐えきれなかったのか、無言で屋上から去っていく絵里。

 人気のない放課後の廊下を独り彷徨う絵里。「これがお姉ちゃんのやりたいこと?」「やりたいからです!」亜里沙や穂乃果の言葉が脳裏に響きます。ふと、そこに続けるようなかたちで絵里を待っていた希が語りかけます。
 「うちな、エリチと友達になって、生徒会やってきて、ずーっと思ってたことがあるんや。エリチは本当は何がしたいんやろうな…って」(この場面、台詞の連続性に絵里と同様に視聴者もハッとさせられる、という構成が実に見事です)
#08「やりたいことは」
 絵里はいつも誰かのために頑張ってる。だから、いつも何かを我慢してるんじゃないか。生徒会長としての義務や責任に縛られているのではないか…。
 「エリチのほんとうにやりたいことは!?」

 希の親友としてのまっすぐな問いに、絵里もつい言葉を荒げ、本音を漏らします。
 「私だって好きなことだけやって、それだけでなんとかなるんだったらそうしたい!」
 「自分が不器用なのは判ってる!…でも、いまさらアイドルを始めようなんて…」

■それぞれが好きなことでがんばれるなら
 教室で独り黄昏れる絵里。
 「私の…やりたいこと…」

 ……こ、このシーンはまさか………!

 そっとさしのべられる手。メンバー全員集合の教室。
#08「やりたいことは」
 …これは!1stPVのシーンと同じ!1stPVの再現ではありませんか!!
 つながった!遂に…つながりました!…いつか見たいと願っていたPV中の風景が、いまこうして物語として描かれています。この感動ばかりは応援し続けてきた者の特権として、堂々と、存分に享受したい。応援してきて本当に良かったと思える瞬間です。

 やりたいからやってみる。
 ほんとうにやりたいことって、そんな感じで始まるんやない?

 いやホント、そんなモンです。
 遂に絵里もメンバーに加わり、μ’sは8人に…いえ、希も加わって9人になりました。
 演出も音楽も何もかもが素晴らしくてもうただただ涙です。

■9人の歌の女神「ミューズ」
 しかしここにきてまさかのμ’sの名付け親発覚は意外な展開でした。しかも名付け親はなんと希!理由もまた素晴らしい。
 「このグループは9人になったとき、未来が開ける」
 だから最初から9人集まることを前提に9人の歌の女神の名を冠したグループ名を付けたのだと(実際のμ’sの由来も9人ユニットだから歌の女神ミューズから取ったとされているのですが、それをアニメのストーリー展開に上手く溶け込ませた格好ですね。お見事です)。
 …いやぁ、それにしても、μ’s発案者は完全にミスリードさせられました。あぁそうか、そういうことか。2話のCDは「名前を書かなくてもμ’sって書いておけば伝わる」みたいな入れ知恵だったのかな。確かに筆跡違うし(聞き違えてu’sと書いたようにも見て取れる)、一本とられました!

 そして迎えたオープンキャンパス当日。
 穂乃果は大好きな学校への想いを語っています。そして、この学校だから、このメンバーと出会えたんだと。
#08「やりたいことは」
 9人になったμ’sでの初めての曲と言えば…もう“アレ”しかないですよね…。

 あのグラウンドで、あの衣装で、「私たちが9人になってはじめてできた曲」「私たちのスタートの曲」

 「僕らのLIVE 君とのLIFE」!

 あの始まりの1stPVが、積み上げてきた今のμ’sのPVとして再び描かれていきます。
 カメラワークや構成も踏襲。屋上での練習風景もあります(練習の成果も現れている)。バトミントンのシーンもあります。ピースサインを集めて星をつくるシーンもばっちり再現。
 ついに辿り着いた…、ついにここまで来たんだと感慨深い思いがこみ上げてきます…。
 わき起こる拍手。やり遂げた満足感。
 最後の絵里の横顔のカットは幼いあの日の笑顔と同じなんですよね。ニクイ演出です。

#08「やりたいことは」
 随所にちりばめられた1stPVへのオマージュといい、本当に最高で感動のμ’s誕生回でした。


 思えば…


 これって8話の事だったのかもしれませんね…。

 そうそう、エンディング後のCMがベストアルバムの、しかも「僕らのLIVE 君とのLIFE」の穂乃果ナレーションVerで、続けて「僕らのLIVE 君とのLIFE」のステージをピックアップしての「First LoveLive!」のライブBlu-rayのCMというのも上手い構成でした。TVCMかくあるべし、といった感じです。
 あと、先日のニコ生課外活動「ことほのまき」で「僕らのLIVE 君とのLIFE」を紹介したのも、そして出演者のコメントが何故か微妙に言葉を選ぶ感じだったのも、8話放送直前というタイミングを狙ってのことだったのでしょうね。アニメ放送開始以来、宣伝活動良い仕事してます。

 First LoveLive!を経て、テレビアニメを経て、「僕らのLIVE 君とのLIFE」は、ますます「ラブライブ!」にとって特別な一曲になった感じがしますね。

 そして次回はなんと…メイド回!ミナリンスキーさんの秘密が明らかになるか!?




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