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「ラブライブ!」第3話感想 [アニメ]

 #03「ファーストライブ」

 歳とったせいか、ただでさえ涙もろいというのに…!
#03「ファーストライブ」
 さて、「前回のラブライブ!」、今回はことりちゃんでした。毎回変わるのかな?
 神田明神で体力作りとダンス練習に励む3人。だいぶさまになっていて、努力の成果を伺わせます。
 そこへこっそり覗きに来ていた真姫ちゃん。うっかり穂乃果に見つかってしまいます。「3人で歌ってみたから聴いて」と真姫ちゃんに襲いかかってイヤホン装着。そして…「μ’s ミュージック・スタート!」からのオープニング!実に見事な流れです。
 ちなみに、穂乃果が使っていた音楽プレイヤーはSONY Walkman Eシリーズのレッドですね。ちなみに自分はA808を愛用してます。

#03「ファーストライブ」
 Aパート。校内でもにわかに噂になっているような雰囲気が描かれます(思えばこれも後半への伏線のようなものだったか…)。ちょっとだけ踊って見せてと興味をもたれるも、海未ちゃん逃亡で踊れずじまい。どうやら人前で歌って踊ることを想像して急に緊張してきた様子。
 そんな海未ちゃんに、慣れた方が早いと秋葉原電気街に連れ出してチラシ配り。ところが海未ちゃん、お得意の妄想がヘンな方向に発揮されて現実逃避モードにw
 校門前に場所を改めるも、チラシ配りに消極的な海未ちゃん(ここでにこちゃんがちらっと登場)。これでは体力トレーニングの時と立場逆転です。

 夜、穂乃果の家に集合。ダンスのキレについて研究している最中、誰かが表を入れてくれたことでランクも上がった様子。「嬉しいものですね」と素直な気持ちを述べる海未ちゃん(ですねー。わかるわかる)。
 そこへことりが仕上がった衣装を持ってきます。が、スカート丈の短さに納得いかない海未ちゃん(いやいや制服のスカートもじゅうぶん短いんですけど、という野暮なツッコミは以下略)。3人でやってきて良かったと思えるライブをやりたいという穂乃果やことりの熱意に半ば押し切られるような格好ではありますが、ひとまず納得する海未ちゃん。
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 そして夜の神田明神でお参りする3人(この場面での手を繋ぐ3人というシチュエーションと構図は、後半で再び出てきます)。
 この一連のシーンの音楽のタイミングが本当に絶妙でじーんときます。TVアニメ「ラブライブ!」は、本当に音響と劇伴が素晴らしい。

 Bパート。
 新入生歓迎会も終わり、いよいよ本番も近づいてくる。ライブの宣伝に励むも、他の部活の勧誘も多く、帰宅する生徒もいる(どうにも皆関心が薄いような描写がさりげなくなされていたりもします…)。穂乃果のクラスメイトの3人も穂乃果達のために協力してくれている。音楽も本番を控えた不安と高揚感をうまく表現しています。
 冒頭のシーンではチラシ配りを嫌がっていた海未ちゃんが、ここでは積極的に配っている、という変化の描き方が実に巧みです。…が、いざ衣装に着替える段になって往生際悪く下にジャージを履いている海未ちゃんが可笑しい。1話2話とは徹底的に立場逆転的な描かれ方が印象的ですね。
 一方その頃、ライブが楽しみでワクワクしてる花陽ちゃんが運動大好き凛ちゃんに強引に別の場所に連れられていきます。嫌な予感がします…。
#03「ファーストライブ」
 開演直前のステージ。震えが止まらない海未ちゃん。手を握りあい、かけ声をかけ、笑い合う。静かな(劇伴も無くSEも最低限の、ほんとうに静かな)ステージに、遂にここまで来たという喜びがにじんだ3人の会話だけが響く。3人だけの世界。

 明るく、元気いっぱいに告げます。
 「μ’sのファーストライブ!最高のライブにしよう!」「うん!」「勿論です!」
 輝かしい初ステージを予感させます(…と、同時に嫌な予感も…)

 静かに緞帳が開き、パッと目を開け……そこに飛び込んできた光景は……。

 無人の客席……。あまりにも無慈悲な光景……。
#03「ファーストライブ」
 穂乃果の満面の笑みからカメラがぐるっと回って映し出される無人の客席…。全ての音が消え無音になる世界…。あまりにも絶妙なタイミングで流れる心に刺さる様なピアノソロの劇伴…。会場やステージの広さをことさらに強調する画角…。わずか数秒の出来事に心を鷲掴みにされたようなものすら感じました…。
 作劇のセオリー的にもここで大成功めでたしめでたしとはいかないだろうなぁと薄々覚悟はしていた筈なのに、なのに…!このアニメは本当に凄い…。

 「ごめん…がんばったんだけど…。」と申し訳なさそうに歩み出るクラスメイト。
 これまで積み重ねてきた練習と準備の日々の記憶が脳裏をよぎります…。

 「そりゃそうだ、世の中そんなに甘くない!…」

 気丈に振る舞う穂乃果ですが…今にも泣き出してしまいそう…。
 泣きそうになるのをグッとこらえる穂乃果だけど(ここの作画はほんと素晴らしかった)、もうダメ…泣いてしまいそう…
 と、その時!
 講堂に駆け込んでくる花陽!かよちんマジ救いの女神!
#03「ファーストライブ」
 ささやかな奇跡。神田明神様のお力か。

 そこにたとえ一人でも、本当に楽しみにして来てくれたお客さんが居る。

 「やろう!全力で!」
 「だって!そのために今日までがんばってきたんだから!」

 凄い!素晴らしい!素敵!熱い!輝いてるよ!
 そして始まるファーストライブ、曲は「START:DASH!!」。まさにはじめの一歩を飾るにふさわしい歌詞。

 花陽の友達のちゃんも講堂にやってきます。
 キラキラした瞳でステージに釘付けの花陽の様子にステージに目をやる凛ちゃん。
 講堂の入り口では副会長のもそっと聞き耳を立てています。
 下校しようとしていた絵里も引き返し講堂に赴きます。
 真姫ちゃんも気になって講堂に来ていました。
 にこちゃんもこっそり講堂に潜入。
 穂乃果達を支えるクラスメイト3人が、未来のメンバー達が、
 このファーストライブの目撃者となっていきます。
#03「ファーストライブ」

 「START:DASH!!」を見事に歌いきり、会場はささやかな、けれど暖かな拍手に包まれます。ちいさなちいさな成功。

 そこへ生徒会長の絵里が音響室から降りてきて、穂乃果に「どうするつもり?」と問います。「続けます」と力強く答える穂乃果。
 なぜ続けるのか、これ以上続けても意味が無いのでは無いかと尋ねる絵里に穂乃果は答えます。
 やりたいから。もっと歌いたい、踊りたい。やってよかったと本気で思えた。…と。

 今はこの気持ちを信じたい。
 このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない。
 応援なんて全然もらえないかもしれない。
 でも、一生懸命がんばって、私たちがとにかくがんばって届けたい。
 いま、私たちがここにいる、この想いを!

 「いつか必ずここを満員にしてみせます!」 

 純粋で、力強い穂乃果の言葉に心打たれるこの決意表明のシーン、初めて見る方でもグッときた方は多かったと思います。一方で、ファンはそれとはまた違った側面からも感動したことと思います。
 実はこの穂乃果の決意表明、かつて公式サイトにも掲げられていたラブライブ!のプロローグなんです。
ラブライブ!“プロローグ”(Official Web Siteより)

最初は、誰も見向きもしてくれないかもしれない。
応援なんて全然もらえないかもしれない。
でも一生懸命頑張れば――
(中略)
まずはちっちゃなライブからでいい。
今はただ、みんなにこの想いを伝えたいから。
私達がここにいること。
そして一生懸命――大事なもののためにがんばっていること。
どうかそんな私達を応援して下さい。
ちょっとでいいから――あなたの気持ちを私達にわけて下さい。
あなたが見てくれたら、きっと――私達の世界は変わる。

叶え! 私たちの夢――。

 自分はファーストライブの時にこのプロローグを引用して感想も書いていたので、そのときの感動も呼び起こされてもうほんとうに…穂乃果がこの言葉を語り出した瞬間に「プロローグだ!」と気付いて恥ずかしながら涙がボロボロと溢れてきました。

 初めての人にも感動を与え、共にここからスタートして歩んでいきたいと思えるドラマを描き、同時にずっと応援してきたファンにとってはこれまで共に歩み積み重ねてきた時間に重ね合わさるドラマにもなっている。ファンなら感涙モノの小ネタも多数仕込まれているのに、決して単に内輪ウケを狙ったうわべだけのファンサービスでは無い。

 お話はものすごく王道です。近頃の良くも悪くもひねくれたアニメやネット民ウケする流行のネタが好みの方には「古くさい」「ベタ」と思われるかもしれないほどです。でも、王道はだからこそ王道なのです。だからこそ人の心を捕らえてやまないのです。…とかなんとか暑苦しく語ってみたり。

 …さあ、完敗からのスタートです!
#03「ファーストライブ」

 あ、そうそう、神田明神でのお願いは大事な伏線なんです!そう、願いは叶うんです!ライブは大成功します!海未ちゃんも緊張しない!みんな楽しんでくれる!きっとそうなる時のための、大事な大事な伏線なんです!(断言)


 あと、UTXもバッチリ許可を取ってあるそうです。ちゃんとしてるなー。


 そしてなんと言っても…



 Webサイトでは見られなくなりましたが、「プロローグ」はファーストファンブックに載っていますので、興味のある方はぜひ。
 『ラブライブ!』ファーストファンブック(電撃屋)


SONY ウォークマン Eシリーズ [メモリータイプ] 4GB レッド NW-E063/R(Amazon)

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