PSP「探偵オペラ ミルキィホームズ2」感想 [ゲーム]
クリアしたので感想でも。
基本的なゲームシステム…というか、ゲームエンジンそのものが前作と同じなので、システム的な改良や進化は全くといっていいほど無いのが少々物足りなくはありますね。というか、システムに手を入れたわけでもクオリティアップしたわけでもなく、だったら1年の開発期間はいったい何だったのかという気もしなくもない…。
シナリオ面では、ちょっと期待したのとは違う方向でボリューム増だったかな。全体的に少々余計なシーンやテキストが増えてテンポが悪く間延びした印象になっている。アペンドシナリオも面白くはあるのだけれど、所詮はおまけ。事件のバリエーションや当番回的なエピソードでのボリューム増を期待していただけにそこは残念なところ。
姫百合がミルキィホームズと信頼関係を築いていく過程や使命感を抱いていく様子などもなんだかうやむやで、どうせならこういう部分こそ事件や日常回などのエピソードを通じてもっとしっかり丁寧に描いて欲しかったかな。
姫百合のトイズも、アニメパートのシステムとうまく組み合わせたら面白そうだなと期待したものの、そんなこともなく…。
今作は全体的に探偵モノ的なエッセンスに乏しく(地脈とかオカルトネタが出てきたあたりで嫌な予感はした)、中盤以降は事件解決的なストーリーでは無くなってしまい、前作のキャッチコピーにもあった「推理してアニメーションで犯人を追い詰めます」的なコンセプトからずれてしまった印象(特に第4話)。安っぽい復讐劇と、トンデモ理論なその実効手段にはちょっと興ざめ。
そんな割とグダグダな終盤のストーリー展開だけど、最後の姫百合覚醒はかっこよかった。やだかっこいい…とか思ってたら次のカットでミルキィホームズ達も「かっこいい」とか言ってて思わず笑ってしまった。
ただ、ドラマの盛り上がりとしては良かったのだけれど、よくよく考えてみると姫百合のトイズ最強過ぎですよね…。発動をコントロールできない&発動しても暴走させるだけだったのが、自分の意思でコントロールできて、しかも相手トイズの暴走や強制発動だけでなく停止などの制御も意のままに出来てしまうというのはちょっと万能過ぎて、今後扱いに困りそう…。
全般的にいろいろ勿体ない。エラリー姫百合もいいキャラなのにうまく生かし切れなかった感じ。ポニテ好きとしてはぜひとも応援したいキャラクターなので、今後の活躍に期待したい。
エンディング曲がイイ。特に2番の大サビの部分とか最高です。
コミック版はゲームとはテイストが異なっていて、設定も微妙に違うようです。個人的には、コミック版のノリでゲームかアニメやってくれないかなぁと思ったり。
2012-09-04 21:23
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